総合オンラインストア「Amazon.co.jp」でお買い物をする際に、「moppy(モッピー)」か「ECナビ」経由をおすすめしているサイト・ブログが検索上位に多数ヒットします。
他のポイントサイト(お小遣いサイト)だと、還元なしのケースが圧倒的に多いので、Amazonでもポイントを稼げる「moppy(モッピー)」「ECナビ」を推奨することは間違ってはいません。ですが、それは本当に正しいのでしょうか?
結論から言うと、この記事では、モッピーをおすすめしません。なぜなら、モッピーの「POINT WALLET VISA PREPAID」決済よりも、お得なクレジットカード・プリペイドカードがあるからです。
Amazon モッピー経由が一番お得かどうか比較してみた!
Amazon利用で、ポイントが貯まるポイントサイトとして、「moppy(モッピー)」と「ECナビ」が有名です。それ以外のポイントサイトでは、Amazonをポイント付与対象外またはAmazonの案件自体が掲載されていません。ハピタスやポイントタウンなど登録者の多い人気サイトでも還元率0%となっています。そのため、ポイ活ユーザーには、「moppy(モッピー)」や「ECナビ」が人気です。
まずは、それぞれのポイントサイトを経由して、Amazonで商品を購入した際のポイント還元率と付与条件を解説します。
ポイントサイト名 | ポイント還元率 | ポイント付与条件 |
moppy(モッピー) | 0.5% | POINT WALLET VISA PREPAID決済 |
ECナビ | 0.5% or 4.0% | 一部の商品カテゴリーのみ |
「moppy(モッピー)」は、ポイント付与対象となる商品カテゴリーに制限がなく、「POINT WALLET VISA PREPAID」でお支払いをすれば、ほぼすべての商品で購入額の0.5%分のポイントを獲得できます。「POINT WALLET VISA PREPAID」とは、事前チャージのプリペイドカードのこと。クレジットカードと異なり、事前にチャージした金額の範囲内でのみ利用可能です。利用可能残高を超えての購入はできないため、使いすぎる心配はないのが特徴です。
「ECナビ」は、ポイント還元率0.5% or 4.0%ですが、ポイント対象となるのは、一部の商品カテゴリーのみ。特定の商品を購入する時は、ECナビ経由のほうが高還元でお得です。ただし、対象外となる商品が多いため、還元率は低めですが、あらゆる商品を網羅できるモッピーに軍配があがります。
ECナビよりもモッピーの方が使い勝手が良いのは間違いありません。でも、本当にAmazonでお買い物する際に、モッピー経由が1番お得なのでしょうか?
他のポイントサイトの対応状況は、参考記事を確認してみてください。
「POINT WALLET VISA PREPAID」って、本当におすすめ?
まずは、モッピーでポイント付与対象の決済方法として指定されている「POINT WALLET VISA PREPAID」について、詳しく確認してみましょう。
「POINT WALLET VISA PREPAID」は、モッピーの運営会社セレス(東証1部上場)が、SMBCファイナンスサービス(旧セディナ)と提携して発行しているモッピー公式プリペイドカードのことです。VISA加盟店であれば、街中・インターネットどちらのお店でもお支払いが可能で、利用額200円につき1ポイント(還元率0.5%)を獲得できます。事前チャージ方式のプリペイドカードだから、使いすぎる心配もありません。
入会金・年会費無料、クレジットカードのように与信審査がない為、誰でも気軽に発行可能。※年齢制限はありませんが、16歳未満の人は親権者の同意が必要です。また、入会時に本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)の提出はあり。
チャージ方法は、クレジットカード・銀行口座から入金(ペイジー)・モッピーで貯めたポイント移行の3つ。モッピーポイントを100ポイントから交換でき、交換手数料は無料です。
この「POINT WALLET VISA PREPAID」で決済するだけで、Amazonポイントとは別に、モッピーポイントを獲得できます。1か月(月初~月末)以内の購入金額の合計が1,000円(税抜))を超えるのが条件です。
ポイント獲得条件
- 「POINT WALLET VISA PREPAID」決済のみが対象。
- 1か月間の購入金額の合計1,000円以上(税抜)が対象。
- Amazonギフト券を利用した値引き額は対象外(値引き後の金額が対象)。
通常は、モッピーを経由してお買い物をしないとポイント付与対象外として判定されます。楽天市場やYahoo!ショッピングなどは、モッピーを経由していないとダメです。しかし、Amazonだけは特殊なケースで、「POINT WALLET VISA PREPAID」で決済していれば、モッピーを経由していなくても成果判定とされます。
Amazon利用でモッピーポイントを貯めるのに、必須の「POINT WALLET VISA PREPAID」の詳細は、モッピー公式サイトで確認してみてください。
他社のポイントサイトでは、Amazon利用ではポイントが獲得できません。Amazonの商品購入でポイントを貯めることができるのは、モッピーだけ。この点を強調して、モッピーへの新規入会を促している記事が多いですが、登録前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
1回305円のチャージ手数料が必要!
「POINT WALLET VISA PREPAID」の還元率をよくチェックしてください。還元率0.5%と驚くほど高いわけではありません。むしろ、還元率1.0%のクレジットカードが普通で。探せば、リクルートカードなどの高還元を打ち出しているクレジットカードはすぐに見つかると思います。
POINT WALLET VISA PREPAID | クレジットカード | |
チャージ時 | 0.5% | ー |
モッピー経由時 | 0.5% | × |
決済時 | 0.5% | 1.0% |
合計 | 1.5% | 1.0% |
確かに、クレジットカードからのチャージは、クレジットカードのポイントも付与され、ポイント3重取りできて、よりお得になります。ただし、クレジットカードからのチャージには、チャージ1回につき手数料305円(税込)が必要で、必ずしもお得だと断言できません。また、銀行口座から入金(ペイジー)もチャージ1回につき手数料305円(税込)です。この点を書いていない記事は不誠実です。
1回あたりのチャージ金額の上限が5万円まで。獲得できるポイントとチャージ手数料を考慮すると、還元率1.0%のクレジットカードなら1回で最低3万円以上の高額チャージしないと元が取れません。
チャージ1回ごとに305円(税込)を負担するのはもったいない。ただし、交換手数料を回避する方法があり、SMBCグループ(三井住友)のSMBCファイナンスサービス(旧セディナ)が発行する国際ブランド付きのクレジットカードを使ってチャージすると、交換手数料を無料にできます。
チャージ手数料
- SMBCファイナンスサービスのクレジットカード:チャージ手数料無料
- 他社のクレジットカード:チャージ手数料必要
- 銀行口座(ペイジー入金):チャージ手数料必要
- モッピーポイントを移行:チャージ手数料無料
SMBCファイナンスサービス(旧セディナ)が発行するクレジットカードは、「セディナカード」「OMCカード」「エディオンカード」「JR東海エクスプレス・カード」「ホークスfunカード」などが有名です。
SMBCファイナンスサービスのクレジットカードは、提携しているお店ならポイント〇倍と、ハマる人にはハマるのが特徴です。それ以外のお店では、200円(税込)につき1ポイント(還元率0.5%)と可もなく不可もないです。
2つ目の手段として、モッピーで貯めたポイントをチャージする場合も、交換手数料が無料になります。モッピーで毎月数万円分のポイントを稼いでいる人なら、「POINT WALLET VISA PREPAID」のメリットを最大限フル活用できます。しかし、一般ユーザーは、月平均で数百ポイントを稼げればいい方です。ポイント交換は、1年に数回程度のはず。必然的に、ポイント移行ではなく、クレジットカードからチャージするのがメインになるはずです。
「Amazon Mastercard」「Amazonギフト券」と比較せずに、おすすめするな!
チャージ手数料を無料にする目的のためだけに、新たにSMBCファイナンスサービス系のクレジットカードを新規作成するのをおすすめしません。そもそも論として、Amazon公式クレジットカード「Amazon Mastercard」があるじゃないですか。
カード名 | モッピーカード | Amazon Mastercard クラシック | Amazon Mastercard ゴールド |
年会費 | 無料 | 1,375円(税込) | 1万1,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.5%(0.5%+0.5%+0.5%) | 2%(プライム会員)1.5%(一般会員) | 2.5% |
大型セール時の還元率アップ | なし | +1~2%アップ | +1~2%アップ |
ご覧の通り、Amazonの公式クレジットカード「Amazon Mastercard」の方が、還元率が良いし、チャージなどの余計な手間も不要と使わない理由はありません。それに、月1回程度の「タイムセール祭り」、年1回開催の「PrimeDay(プライムデー)」や「サイバーマンデー」などの大規模セール時には、ポイントアップキャンペーンで、さらにポイント還元率が高くなります。
Amazon Mastercard クラシックは、年会費1,375円(税込)がかかりますが、前年度に1回以上利用で翌年度無料にできます。Amazon Mastercard ゴールドは、年会費が負担に感じますが、年会費最大6,600円(込み)割引があり、さらに、プライム会員(税込月額500円または年間4900円)の特典使い放題もあり、どちらのカードも年会費はないも同然です。
Amazonで頻繁にお買い物をする人こそ、必須なのは「Amazon Mastercard」です。「Amazon Mastercard」と比較して、モッピーのプリペイドカード「POINT WALLET VISA PREPAID」のメリット・デメリットを書いていないのは、どうなんでしょう。
プリペイドカードなので、18歳未満の学生や、現金払い派のクレジットカードを持ちたくない人も、ポイント2重取りができる有効な手段だと反論があるかもしれませんが、Amazonギフト券を忘れていませんか?
1回のチャージ金額 | 通常会員 | プライム会員 |
9万円~ | 2.0% | 2.5% |
4万円~ | 1.5% | 2.0% |
2万円~ | 1.0% | 1.5% |
5,000円~ | 0.5% | 1.0% |
Amazonギフト券を現金チャージで購入すると、最大2.5%分のAmazonポイントが貯まります。クレジットカードからのチャージでも0.5%分のポイントが付与されます。
手数料無料で、コンビニ・ATM・ネットバンキング払いでチャージ可能。前払い方式で、100円~1円単位で好きな金額をチャージできるので、使い勝手もいいのが特徴。まとめてチャージするほどお得になり、現金派の人でも安心してお買い物ができます。
結論としては、Amazonをよく利用するなら「Amazon Mastercard」がお得。現金派の人は、Amazonギフト券がおすすめ。
まとめ
ポイントサイト(お小遣いサイト)経由では、通常はポイントが付与されません。だから、Amazonで商品購入しても還元が受けられるモッピーはすごい。「POINT WALLET VISA PREPAID」を使えば、ポイント2重取りできてお得。モッピーユーザー必須のカードだと書いてあるブログ・サイト記事が多いですが、このブログでは、おすすめしません。
モッピーで稼いだポイントを手数料無料で直接チャージできる利便性がありますが、「POINT WALLET VISA PREPAID」の還元率自体は0.5%と平凡です。見かけ上は、ポイント2重取りできて魅力に感じるかもしれませんが、トータルで比較すると、還元率1.0%のクレジットカードと大差はありません。
また、チャージするめんどくさい手間も求められますし、クレジットカードや銀行口座からのチャージ1回につき305円(税込)が必要です。一般ユーザーなら、年間1~2万円分のポイントを稼げればいいほうです。必然的に、利用頻度はそれほど高くありません。
それに、Amazonで頻繫にお買い物をするなら、「Amazon Mastercard」や「Amazonギフト券」の方がお得です。「Amazon Mastercard 」なら、還元率最大2.5%ですし、大規模セール時には、ポイントアップキャンペーンを適用でき、還元率+1~2%とアップします。Amazonギフト券でも、1回にまとめてチャージすれば、最大2.5%還元です。わざわざ「POINT WALLET VISA PREPAID」をメインで使う理由はなく、他の還元率の高いクレジットカードを使えばいいじゃんという話でした。
「POINT WALLET VISA PREPAID」の詳細は、モッピー公式サイトで確認してみてください。
なお、ANAマイレージモールがAmazonと提携開始し、購入額300円につき1マイルが積算されるようになりました。
対象カテゴリーの制限がなく、すべての商品が対象なので、興味がある人は参考記事をご覧ください。