iPhone・iPad、MacなどApple社の製品を利用しているユーザーは、ポイントサイトでお小遣いを稼ぐ際に注意点があります。
標準ウェブブラウザ「Safari」の「ITP機能」を無効にしておかないと、ポイントが正常に付与されないケースがあります。せっかく、ポイントサイトを経由して買い物したり、クレジットカードの発行して、数千円分のポイントを稼いだつもりだったのに、無効判定されると悲しいですよね。
iPhone・iPad・Macを利用している人は、デフォルトで有効になっているので要確認です。
iPhone・iPad・Macユーザーが、ポイントサイトを利用する際の注意点。「ITP機能」をオフにしないと、ポイントが正常に反映されない可能性あり!
ポイントサイト(お小遣いサイト)は、サイトを経由してネットショッピングやサービス申込をすることで、ポイントを獲得することができるサービスです。
ポイントサイトを経由して、買い物したのか申し込んだのかを計測しているのが、「Cookie(クッキー)」という仕組みです。
Cookie(クッキー)とは、ウェブサイトを閲覧した行動履歴やログイン情報などを記録するプログラムです。例えば、サイトを再訪問した際に自動ログインされる機能、通販サイトの買い物カートに以前入れた商品が残っていたりするのはCookieののおかげです。
また、Amazonや楽天市場で閲覧した商品が別のサイト上のの広告バナーに表示されるのも、Cookie(トラッキング機能)の働きによるものです。
サイトにアクセスする都度にログインせずに済むなど便利な反面、ユーザーのどのサイトを閲覧したのかなどのアクセス履歴を追跡しており、インターネット上の行動をチェックされているという懸念もあります。そのため、プライバシー保護の目的のため、Apple社は「ITP(intelligent tracking prevention)」機能を自社製品・サービスに搭載しました。
まずは、「ITP(intelligent tracking prevention)」とは何か、基本的な情報を説明します。
「ITP(intelligent tracking prevention)」とは、Apple社のiPhone・iPad・macの標準ウェブブラウザ「Safari」に搭載されているセキュリティ機能のひとつです。Safariでの快適なウェブブラウジングを快適にする、プライバシー保護を目的とし、複数のドメインを横断して情報収集するクロスサイトトラッキングを制限する仕組みです。
iPhone・iPad(iOS11以降のSafari)やMac(macOS High Sierra以降のSafari)の人は、デフォルトで有効設定になっています。
ITPを簡単に説明すると、機械学習を用いてCookie(クッキー)を判別し、有効期限を制御することで、ユーザーが望まないトラッキングを防ごうとする制御プログラムです。ITP機能が有効になっているSafariは、サイトを横断するトラッキング(ユーザーの行動を追跡)する目的と判断された場合、24時間でCookieの情報が参照できなくなります。ただし、ログイン情報などのcookieは、24時間経過後も機能したままです。
- ポイントサイト→通販サイト・企業サイト
ポイントサイトもCookieの情報を利用して案件の承認・否認判定、ポイント反映を行っており、ITP機能が有効状態だと、ポイントサイト経由の利用であると認識(サイトをまたいだ計測)できず、ポイントが付与されない場合もあります。
ココに注意
ITP機能がON状態だと、正常にポイントが反映されない可能性あり!
ただし、ITPに対応した計測方法、cookieに頼らない計測方法を導入している広告案件も多いので、ITP機能が有効=すべて否認判定となることは少ないです。一部の広告案件でポイントが正常の反映されない可能性があるため、各サイトで注意喚起が行われています。
せっかく、サイトを経由して買い物したりしたのに、ポイントが反映されないのは悲しいですよね。特に、クレジットカードの発行など高額案件で否認判定されたらダメージがでかすぎです。
なので、iPhone・iPad・Macユーザーは、ポイントサイトを利用する前に、Safariの「ITP機能」をオフにしておくことが安心です。
Apple製品(iPhone・iPad・Mac)Safariの「ITP機能」解除方法
iPhone・iPad(iOS11以降のSafari)やMac(macOS High Sierra以降のSafari)の人は、デフォルトで有効またはアップデートにより自動的に有効設定になっています。その状態で、ポイントサイト経由してネットショッピングやサービスを申し込んでも利用履歴が確認できず、ポイントが加算されない可能性があります。なので、ポイントサイトを利用する人は要確認です。
では、Safariの「ITP」設定の解除方法を設定します。
iPhone・iPadの設定方法(iOS11以降のSafari)
- iPhone・iPadの「設定」→「Safari」を選択。
- 「サイト越えトラッキングを防ぐ」を無効に変更。
まずは、iPhone・iPad本体の「設定」アプリを起動させ、「Safari」をタップします。Safariの「プライバシーとセキュリティ」欄から、「サイト越えトラッキングを防ぐ」をOFFに変更します。ONの状態だと、ITP設定の有効のままです。
Macの設定方法(macOS High Sierra以降のSafari)
- Safariの「プライバシー」→「サイト越えトラッキングを防ぐ」→チェックを外す
Macパソコンの「Safari」アプリケーションを起動させ、「環境設定」「プライバシー」をクリックし、「サイト越えトラッキングを防ぐ」欄のチェックを外します。
ソフトウエアのアップデートや、新しく端末を購入された場合は、最初から「ITP」設定が「有効」になっている場合がありますので、ご注意ください。
まとめ
案件ごとの獲得条件や獲得時期によって、ポイント反映が異なるので、ポイントサイト内の詳細ページで各案件ごとの注意事項を確認してください。iPhone・iPadユーザーで、サイトを経由して登録条件を満たしているはずなのに、ポイントが正常に加算されない場合は、SafariのITP機能が原因かもしれません。
ITPはサイトを横断するトラッキングを防止する機能なので、ポイントサイトを経由する前に、設定を要確認です。ITPを回避した、cookieに頼らない計測方法を導入している案件もあり、ITP機能ON=すべてが否認判定されるわけではありません。
なので、神経質になる必要はありませんが、正常にポイントが反映されない可能性もあるので、各ポイントサイトが、Apple製品を利用しているユーザーに注意喚起を行っています。
せっかく、クレジットカードの新規発行など高額案件をこなしたのに、ポイントが獲得できないとなったら、もったいないですよね。なので、iPhone・iPad・Macユーザーは、ポイントサイトを利用する場合は注意してください。